仲人型結婚相談所を利用する際には、多くのメリットがありますが、料金の負担や仲人とのコミュニケーションが必要など、考慮すべきデメリットも存在します。
マイペースに活動したい方や、報告や相談のプロセスを煩わしく感じる方には特に重要なポイントです。また、成功報酬としての成婚料も発生するため、これらの側面を総合的に理解し、自分に合ったサービスを見極めることが重要です。
仲人型が合わない方へ:オンライン型結婚相談所の利点
仲人のサポートが心強い一方で、それが不向きと感じる方もいます。以下のようなニーズがある方には、オンライン型結婚相談所がおすすめです。
- 自分のペースで自由に活動を進めたい
- 必要な時に限り、サポートやアドバイスを受けたい
- コストを抑えて手軽に婚活をスタートさせたい
オンライン型は、自立した婚活を望む方に柔軟性とコストパフォーマンスを提供します。適切なオンライン型結婚相談所を選ぶことで、個人のスタイルに合わせた婚活が可能です。
詳しくはこちら:おすすめのオンライン型結婚相談所
なぜ仲人型結婚相談所は料金が高いのか
仲人型結婚相談所の費用が高めに設定されている主な理由は、仲人が会員個々に対して手厚く時間をかけるためです。この少人数専任制により、質の高いマッチングサービスが提供されます。
仲人型では、一人の仲人が手がけるのは最大で会員60人までという上限があり、料金が高く設定されている一因です。
参考:結婚相談所4タイプを解説!仲人型・マッチング型・オンライン型は何が違うの?
仲人型結婚相談所の初期費用の実情
仲人型結婚相談所を選ぶ際、目につくのは入会時に必要となる初期費用です。これには入会金や登録料が含まれ、しばしば10万円を超える金額が発生することがあります。
比較して、オンライン型結婚相談所では、初期費用が非常に低く、0円から1万円で済むことが多く、仲人型の初期費用との大きな差が明らかになります。
さらに、料金設定には、業界最大手であり東証プライム市場に上場する株式会社IBJが運営する日本結婚相談所連盟の基準が影響しています。IBJは、初期費用や月額会費、成婚料について推奨料金を設定し、加盟する相談所に対して一定の価格基準を守るよう指導しているのです。
仲人型結婚相談所の月会費
月会費も仲人型は、若干ではありますが高く設定されています。
相談所によってばらつきがありますが、10,000円〜15,000円ほどの料金が相場となっています。
仲人型結婚相談所のお見合い料
昨今の結婚相談所の傾向として、お見合い料を課金せずに無料でお見合いし放題が流行りのようです。
・お見合いし放題のデメリット
一つ一つの出会いを大切にしないため、多くお見合いし過ぎて選べなくなる/決断できなくなる、というデメリットがあります。
また、出会いが多すぎてもっと良い人を求めてしまう「青い鳥症候群」や、出会いが多すぎて婚活疲れとなるケースも少なく有りません。
しかし、同時に近年の傾向だと、恋愛経験が極端に少ないまたは全く無いという独身者の入会が増えています。
お見合いし放題でなれば、数多くの経験を積み上げることが難しく、練習ができないため次のステップ交際で失敗する可能性が高くなります。
このあたりは相談所ごとの会員の質や、得意な会員のタイプ、相談所の考え方によって大きく変わってきます。
仲人型結婚相談所の成婚料
仲人型は成婚料が必須となるため、他の2つのタイプ(オンライン型・データマッチング型)と大きく異る料金です。
成婚料とは、成婚出来た時の成功報酬。
仲人型結婚相談所の大きな収益の柱となっています。
仲人とのコミュニケーション時間が多い
仲人型結婚相談所では、二人三脚で伴走するため信頼関係の構築が必要です。
そのため、仲人のコミュニケーション量が多くなります。このコミュニケーションが面倒と感じるのであれば、あなたは仲人型が向いていないのかも知れません。
その場合は、格安のオンライン型やあえて積極的には活動にな介入しないマッチング型結婚相談所が向いていると思われます。
仲人にあなたの婚活背景を話す
仲人型結婚相談所の場合、仲人があなたのことを十分に知り、その価値観や特性に合わせてお相手をご紹介しています。
そのような手組みのマッチングを行う上で、人柄を知ることは非常に重要。
自然と、過去の婚活歴から恋愛歴などを、全てさらけ出して初対面の仲人へ話をしなければいけません。
過去の恋愛や婚活について話すことが、抵抗ない人ならば良いでしょう。しかし、少なからず心理的抵抗がある場合も存在します。
仲人にすべて話すのは恥ずかしい
仲人には前章の婚活歴/恋愛歴の他に、家族や人生経験、お金についても話をする必要があるケースが多くなります。
- 家族構成やその勤務先
(通常必須ではありませんが、ハイスペックな婚活の場合は家柄や家族の関係を重視するため必須となる可能性が高いです。) - 預貯金について
- 今まで積み上げてきた仕事の上のキャリア内容
(同時に、将来の働き方や家庭のあり方など) - 自身の健康について
(病気や既往歴、毎年の健康診断結果について)
印象として、大手の場合はあまり込み入った細かな履歴を聞き出すことはないようですが、個人相談所の場合は、コミュニケーション時間をしっかり確保しているため、事細かなヒヤリングをすることもあります。
仲人への報告連絡相談が面倒
自社会員同士以外の場合、お相手相談所の仲人との連絡調整が重要な仲人の仕事です。
データマッチング型結婚相談所の場合、お見合いやデートは、システム入力にて自分で操作します。
しかし、仲人の型の場合は仲人を通じてお相手相談所仲人と連携し、お相手とのお見合いやデートを取り持ちます。
このような前提があるため、仲人への報告・連絡・相談は非常に大事。
・お見合い日時や場所について
(日程調整や当日の打ち合わせ。お相手の意向など。)
・お見合い後の可否返事
(交際へ進むのか。それはなぜか。お見合い内容はどういう感触で、どのような界隈だったのか?)
・デートの日時や場所について
(お相手の日程や場所の調整)
・交際の継続について
(デートの感触はどうだった?どんな会話?お相手の様子は?)
報告とその内容に関するアドバイスを受け、今後の方針を決めるなど、リアルタイムに対処が変わってきます。
このようなやり取り、不安な方からするとプロのサポートが心強く安心だと感じるはずです。
しかし、若い方や恋愛慣れしている人からすると、報連相がとても面倒に感じケースも有るようです。
仲人型をメリットと感じるのか、デメリットと感じるのかの分かれ目と言っても良いでしょう。
仲人との定期面談が面倒
仲人との定期面談は、何をするのでしょうか?
・今までの活動を振り返る
(お見合い率や交際率など、一般的なデータとの比較など)
・課題や問題点を見つけて改善
・小さな成功体験を見つけてさらに伸ばす
・今後の施策やアクションを明確にする
定期面談は通常60分間ほどで、対面やzoomを用いて行われます。
一日でも早く成婚するため、活動を振り返り、今後時間をどのように使うのが効率的なのかを一緒に話し合うミーティングのようなものです。
振り返ってあまり良くないお見合い率だったなどの場合、その後どうすればよいのか、あなた一人では行動ベースに落とし込めず、ただ呆然と立ち尽くすだけになりがち。
プロが付き添っていることで、次の行動が明確になるメリットがあります。
ただし、マイペースで活動したい方にとって定期面談は面倒に感じることもあるようです。
仲人に指摘されると反発心が起こる
仲人型のメリットとして、いかの2つがあります。
・優しいことばかり言わないで、きちんとダメ出ししてくれる。
・理想と現実が違うことを、はっきり伝えてくれる。
耳障りの良いことばかりを言うのではなく、現実をきちんとそのまま教えてもらえるのは貴重なことです。
・仲人と信頼関係が築けていない
・仲人と相性が悪い
・自分が正しいと思いこんで排他的
・あくまでも自分の理想を貫きたい考え
・会員は客として扱ってもらうべきで、否定的なことは言われたくない
このような人やケースがが存在するもの事実です。
せっかくプロの良いアドバイスを受けても、双方に信頼関係がなかったり、アドバイスを受ける素地が出来ていない場合、無駄になってしまいます。
アドバイスが無駄になると行動に転換されることもなく、成婚が遅れる遠因になりかねません。
担当仲人と価値観が合わない
担当仲人と考え方が大きく違う場合や、価値観が合わない場合、仲人型のメリットとなるべき点が逆にデメリットに置き換わってしまい、時間とお金の無駄になります。
・入会前無料相談へ、複数社選ぶようにする
(どんな人とマッチングするのか、対象人数は何人なのか質問する。)
・担当者との相性を見極める
(受け身にならず、積極的に会話してお相手の価値観を見極めましょう)
・IBJ本体の結婚相談所の無料紹介を受けてみる
(マッチングする相談所がどういう相談所なのかわかります)
仲人と価値観が合わないと、アドバイスを受け入れる気にもならないため、高額な相談所へ入会した意味がなくなってしまいます。
面倒ですが、事前にしっかり情報収集を行い、相談所選びの参考にしましょう。
その際、インターネットだけで情報収集するのではなく、一次情報(一番上流の情報で、現場の生情報)を手間ひまかけて自ら取りに行くことが重要です。
→その具体例が、入会前の無料相談です。
仲人に無理やりお見合いさせられる
仲人型結婚相談所の場合、仲人にお見合いを強要される、と考える方もいるようです。
仲人から紹介して勧める/促す/提案する/事はあると思いますが、最終的に決めるのはご本人です。
しかし、仲人との信頼関係が築けていない場合、無理にお見合いを押し付けている、と被害者的に感じる方もいるようです。
前提として会員自身、お見合いや交際などの活動が、うまくいかないときもあります。
仲人が経験の蓄積から、プロとして以下のアドバイスを行うこともあります。
・理想の年収や年齢にこだわる必要があるのか?
・お相手への条件をもう少し緩和してもよいのでは?
(例:年収600万円→年収500万円へ緩和など)
・写真写りは良くないけど、お相手はあなたのことを気に入っているので一度合ってみると良い
結婚相談所のインタビューで、よく耳にする成婚例があります。
・入会当初に掲げていた条件と、実際に成婚したお相手の条件は、全く合致していないことが多い。
つまり、あなた自身の理想の条件は漠然としていて、あなたの人生に絶対必須と言い切れないということです。
プロの仲人としてのお相手分析と、価値観の合う直感を、信じてお見合いや交際してみる、という柔軟な考え方が必要です。
あくまでも自分の理想を貫く、自分の理想以外は譲らないという活動であれば、高額な仲人型を利用する意味がない、と言えます。
仲人型結婚相談所の成婚へのプロセスが強引か?
仲人型結婚相談所と言うと、成婚させることが目的となっていて、会員の意向は脇に置き無理やり成婚へ強引に導くという疑問を持つ方もいるかも知れません。
成婚はあくまでもご本人の決断となり、促されたからと言って決断しなければ良いだけなので、強引な成婚はあり得ないことだと思います。
会員が強引だと感じてしまうのは、そもそも仲人との信頼関係が構築できてない可能性から、疑惑の目を見てしまうという可能性があります。
また、仲人型は成婚料という料金メニューがあり、大きな収益の源となっている事実があります。
つまり、成婚料目的で早く成婚してもらいたい、という考え方があるかも知れない、という疑問です。
仲人型結婚相談所は自社会員同士を優先する?
自社会員同士を成婚させる相談所側のメリットは、成婚料です。
昨今の結婚相談所業界は、連盟と呼ばれる独身者の個人情報ネット配信サービス(結婚情報)で管理されていて、自社会員と他の相談所会員のご縁を探すというケースが圧倒的に増えています。
個人はもちろん、大手であっても自社会員だけの場合よりも、連盟の大きな人数でお見合い相手を探したほうが出会いの供給量が多く、早く成婚出来る可能性が高いからです。
しかし、成婚料だけを見ると、自社会員同士を結びつけたい意図もあります。
・自社会員同士の場合
・女性:自社会員 成婚料22万円
・男性:自社会員 成婚料22万円
→合計44万円の売上になります。
・自社会員と他社会員の成婚
・女性:自社会員 成婚料22万円
・男性:他社会員 成婚料0円
(男性の成婚料は、所属相談所へ支払うため)
→合計22万円
成婚料があるから自社会員同士を優先する、という観点もありますが、もう一つ人柄をよく知っているという理由も自社会員を優先する理由となります。
しかし、自社会員であればヒヤリングを重ねているため、ある程度の性格や人柄を把握しています。
自社のなかでマッチングすることがあれば、自信を持って双方に推薦できるという理由です。
ことの是非はいずれにしても、仲人型結婚相談所の裏側というか、運営側の考え方を知っておいて損はないでしょう。
仲人型結婚相談所に関するまとめ
仲人型のデメリットを解説してきましたが、あくまでも片側からみた視点に過ぎません。
反対側からみるとメリットとなりますし、人によってもデメリットがメリットに変わることがあります。
・メリットになる人
プロが一緒に考えてくれるための、報連相という情報共有は重要
・デメリットになる人
マイペースで活動したいのに、報連相は面倒
当サイトでは、予算的に許せば仲人型結婚相談所をおすすめします。
一年以内に確実な成婚をするためには、近道だと知っているからです。
婚活においてプロの知見を活用できるのは、ものすごい味方を手に入れることになります。
しかし仲人と意見が合わない、コミュニケーション時間が多くなるのが面倒などの不安があるならば、「サポート不要の結婚相談所」でマイペースな婚活を考えてみてはいかがでしょうか?